コーヒーを飲んでも眠れる人ほど要注意──カフェインと睡眠の質

Caffeine and Sleep Quality

コーヒーを飲んでも眠れる人ほど要注意──カフェインと睡眠の質

眠った時間は変わらないのに、深い眠りだけが減っていく——脳波の研究が示していること

夕食のあとにコーヒーを1杯。寝つきは悪くないし、夜中に目が覚めた記憶もない。睡眠時間も7時間は取れている。それなのに、朝は目覚ましが鳴っても体が重く、昼過ぎにはあくびが止まらない——。

こういうとき、多くの方は「年のせい」「働きすぎ」で片づけます。ですが、原因のひとつが夕方以降の1杯にある可能性が出てきました。ここ数年、カフェインと睡眠の質を脳波で調べた研究が積み上がり、「眠れているかどうか」と「眠りが足りているかどうか」は別ものだと分かってきたからです。

「眠れなくなる」だけの話ではありません。むしろ問題は、ちゃんと眠れているのに、眠りの中身が薄くなっているという、自分では気づきようのない変化のほうです。何がどこまで分かっていて、どこから先が推測なのかを整理します。

「コーヒーを飲んでも眠れる」は本当に大丈夫なのか

「自分はコーヒーを飲んでもすぐ寝られるから平気」。診察室でよく聞く言葉です。この判断は、寝つきと夜中に目が覚めた記憶という本人が意識できる範囲の情報だけで下されています。

ところが睡眠の実態は、脳波を測ってはじめて見えます。眠っているあいだの脳の活動は一定ではなく、浅い眠りと深い眠り、そして夢を見るレム睡眠のあいだを、ひと晩に4〜5回行き来しています。このうち「深い眠り」の段階では脳波がゆっくり大きく揺れます。この波を徐波、いちばん遅い成分をデルタ波と呼びます。

眠った時間が同じでも、この深い段階をどれだけ確保できたかは夜ごとに違います。そして本人には、深い眠りが取れたかどうかを自覚する手がかりがありません。「寝つけた」「途中で起きなかった」は、深さについて何も教えてくれないのです。

脳波でみるとカフェインは睡眠に何をしているのか

2026年4月、ポーランドの研究者2名が、医学誌Nutrientsに1本の総説を発表しました。1980年代から2026年までに行われた、人の睡眠脳波を測ったカフェイン研究32件を集めて突き合わせたものです。

集められた研究の条件はばらばらでした。就寝直前に飲ませたもの、夕方に飲ませたもの、日中に繰り返し飲ませたもの、徹夜をさせたあとの回復睡眠で飲ませたもの、逆にふだん飲んでいる人にやめてもらったもの、実験室ではなく自宅で測ったもの。量も時刻もそろっていません。

それにもかかわらず、もっとも一貫して現れた所見は、深い眠りの脳波(徐波、とくにいちばん遅いデルタ波)が減ることでした。同時に、もっと速い波(シグマ波・ベータ波と呼ばれる成分)が増えていました。これは、眠ってはいるものの、脳の状態が起きているときに近づいていることを意味します。

カフェインが眠気のスイッチを塞ぐしくみ

起きているあいだ、脳にはアデノシンという物質がじわじわ溜まります。これが受け皿にはまると「そろそろ眠りなさい」という信号になります。起きている時間が長いほど強くなる、いわば眠気の貯金です。

カフェインは、この受け皿にアデノシンより先に座り込みます。貯金そのものは減っていないのに、信号だけが届かなくなる。だから眠気を感じません。そして眠りに落ちたあとも受け皿は塞がれたままなので、本来なら深い眠りとして「回収」されるはずだった眠気の貯金が、うまく使われないまま朝を迎えることになります。

ここまでは、実験で確かめられた作用から組み立てられた説明です。眠っている人の脳の中で実際にこのとおりのことが起きているかを直接測ったわけではありません。

この総説でとくに目を引くのは、徹夜のあとの回復睡眠での結果です。ふつう、長く起きていたあとの眠りでは深い眠りが強く跳ね返ります。ところがカフェインは、この跳ね返りを繰り返し鈍らせていました。もっとも深い眠りが必要な場面で、それが妨げられていたわけです。

この総説は、研究を集めて突き合わせた「系統的レビュー」であり、数値を統計的に一本化したものではありません。限界もはっきりしています。含まれる研究は参加者が10〜20人規模のものが多く、実験室で数日測ったものが中心で、対象も若い健康な人に偏っています。「毎晩の習慣が何年も続いたときに何が起きるか」を長期に追跡した研究ではありません。

深い眠りが減ると体に何が起きるのか

深い眠りの時間帯には、体と脳がまとめて手入れをしています。

  • 体の修復——成長ホルモンの多くがこの時間帯に出ます。大人でも、筋肉や組織の修復に関わります。
  • 記憶の整理——その日に入った情報が仕分けされ、必要なものが長期の記憶へ移されると考えられています。
  • 脳の掃除——脳にたまった老廃物が睡眠中に洗い流されやすくなる、という仕組みが動物実験を中心に報告されています。人でどこまで同じかは検証の途中です。
  • 血圧の立て直し——深い眠りの時間帯は交感神経の活動が下がり、血圧も下がります。この下がり方が乏しいことは、高血圧との関連が指摘されています。

「時間は寝ているのに休めた気がしない」という感覚は、この手入れの時間が短くなっていることの現れかもしれません。

ただし、「脳波で深い眠りが減った」ことと「翌日の疲労感や仕事の能率が落ちた」ことを直接つなげて確かめた研究は、まだ限られています。脳波の変化がそのまま体調の悪化を意味する、と言い切ることはできません。

カフェインで睡眠時間はどれくらい削られるのか

脳波の質の話とは別に、量の話も見ておきます。2025年に発表されたメタ解析は、健康な大人にカフェインまたは見た目が同じ偽の薬を飲んでもらい、ひと晩の睡眠を機械で測った試験22件、のべ956人分のデータをまとめたものです。集められたのは、同じ人がカフェインの夜と偽薬の夜の両方を体験する形の試験(クロスオーバー試験)だけです。比べる相手が自分自身なので、体質や生活習慣の違いが結果に紛れ込みにくく、カフェインそのものの影響を見るには適した形です。

測ったもの カフェインを飲んだ夜の変化
眠っていた合計時間およそ35分短くなった
布団にいた時間のうち実際に眠っていた割合およそ4.7ポイント下がった
寝つくまでの時間およそ8分長くなった
深い眠りが占める割合およそ1ポイント下がった
夢を見るレム睡眠の割合はっきりした差は出なかった

目を引くのは35分でしょう。ただしこれは、1回飲んだ夜の平均値です。毎晩きっちり35分ずつ削られると決まったわけではなく、飲んだ量や時刻、体質によって幅があります。それでも、集団の平均でこれだけの差がつくのは知っておいてよい数字です。

これらの試験が確かめたのは「その夜の睡眠がどうなったか」までです。日中の調子や長い目で見た健康への影響まで因果をたどったものではありません。

一方、深い眠りの割合の低下はおよそ1ポイントと小さな値でした。ここは正直に書いておきます。脳波の細かい成分でみると変化がはっきり出るのに、段階を数えた「割合」でみると差は控えめです。カフェインの影響は、深い眠りを丸ごと消してしまうというより、眠りの質感を少しずつ薄くしていく類のものだと考えられます。

コーヒーは何時まで飲んでいい?

もっとも実用的な答えを出しているのは、2013年に米国の睡眠医学の専門誌に載った試験です。参加者にカフェイン400mg(ドリップコーヒーでおよそ4杯分)を、就寝直前・3時間前・6時間前のいずれかに飲んでもらい、睡眠を機械で測りました。

結果は、就寝6時間前に飲んだ場合でも、実際に眠っていた時間が1時間以上減っていました。しかも参加者自身は、その減少にほとんど気づいていませんでした。「夕方だから大丈夫」という感覚が当てにならないことを、はっきり示した試験です。

日本の公的な目安も見ておきます。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、夕方以降のカフェインは控えめにとし、1日の総量はおよそ400mg(ドリップコーヒーで約700mL)までを目安にしています。子ども・高齢の方・妊娠中の方は、さらに少なくするよう求めています。

ひとつ注意が要ります。この試験で使ったのはドリップコーヒー約4杯分にあたる量です。1杯だけなら影響はこれより小さくなります。以下の時刻はあくまで出発点で、どこまで前倒しするかはご自身の朝の感覚で決めてください。

これらを日常に落とすと、次のようになります。

  • 23時就寝の方——17時以降は控えるのが基本線。
  • 寝つきが悪い、朝の回復感が乏しい方——15時を最後の1杯にしてみる。
  • 24時以降に寝る方——「6時間前」を機械的に当てはめると18時まで飲めることになりますが、就寝時刻が遅い方はもともと睡眠時間が足りていないことが多く、あえて遅い時間の1杯を足す意味は乏しいところです。

カフェインは毎日飲んで慣れれば影響はなくなる?

ここが、この話でいちばん誤解されやすい部分です。

カフェインの「目が覚める」という感じ方には、確かに慣れが生じます。毎日飲んでいる人が同じ量で以前ほどシャキッとしなくなるのは、そのためです。ところが、脳波でみた深い眠りの抑制については、慣れが生じにくいことを示す報告があります。感じ方だけが鈍って、眠りへの作用は残るという形です。

つまり「飲んでも眠れる」ことは、影響が消えた証拠にはなりません。むしろ影響に気づく手がかりのほうが先に失われている可能性があります。冒頭で「飲んでも眠れる人ほど要注意」と書いたのは、この意味です。

とはいえ、長年毎日飲み続けた場合に慣れがどこまで生じるのかを、大人数で長期に確かめた研究はまだ十分ではありません。「慣れは一切生じない」と決めつけられる段階でもありません。

同じカフェイン量でも平気な人と眠れない人がいるのはなぜ?

同じ1杯で眠れなくなる人と、寝る直前に飲んで平気な人がいます。この差の大きな部分は、体質で説明できます。

カフェインは肝臓のCYP1A2という酵素で分解されます。この酵素の働きには生まれつきの型の違いがあり、分解が速い型の人は、遅い型の人のおよそ4倍の速さで処理します。同じ1杯でも、体の中に残っている時間が人によって何倍も違うということです。

この型の違いは日本人にもあります。日本人約7,500人を対象にした国内の調査では、この遺伝子の型によって、コーヒーを飲む量と腎臓の働きの関係が違って見えることが報告されました。睡眠を測った研究ではありませんが、同じ飲み物でも体への出方が一律ではないことを示す一例です。

体質以外にも、分解の速さを変える要因があります。

  • 喫煙——分解を速めます。禁煙するとカフェインが抜けにくくなるため、それまでと同じ量で眠れなくなることがあります。
  • 妊娠——分解がかなり遅くなります。
  • 一部の飲み薬——経口避妊薬や特定の抗菌薬などは、分解を遅らせることがあります。
  • 年齢——深い眠りは、もともと年齢とともに減っていきます。土台が減っているところにカフェインが重なると、影響が出やすくなります。

「若いころは寝る前に飲んでも平気だった」という方は、体質が変わったというより、もともと厚かった深い眠りの余裕が薄くなったところに、同じ習慣が残っていると考えたほうがつじつまが合います。

日本人が見落としがちなカフェイン源

「夜はコーヒーを飲んでいないから大丈夫」。この自己申告が当てにならないのは、日本の食卓ではお茶が主役だからです。

飲み物 カフェイン量の目安(100mLあたり)
玉露およそ160mg(コーヒーより多い)
コーヒー(ドリップ)およそ60mg
紅茶・せん茶およそ20〜30mg
エナジードリンク・眠気覚まし飲料およそ32〜300mg(商品ごとの差が非常に大きい)
麦茶・ルイボスティーほぼ含まない

玉露がコーヒーを上回るのは意外に思われるかもしれません。来客のあとに「お茶を一杯」で締める習慣は、量によってはコーヒー1杯より影響が大きくなります。ほうじ茶や番茶にも少量含まれます。

見落としがちなのは飲み物だけではありません。市販の風邪薬や鎮痛薬には、効き目を補う目的でカフェインが加えられているものがあります。夜に頭痛薬を飲んで、そのあと眠れなかったという経験がある方は、成分表示を一度確認してみてください。

なお日本では、カフェインの1日あたりの上限量は公式には定められていません。感受性の個人差が大きすぎるためです。海外機関が示す目安(健康な大人で1日400mg程度まで)が参考として使われているのが現状で、これは「400mgまでなら誰でも安全」という意味ではありません。

睡眠時無呼吸やCPAPを使っている人が気をつけたいこと

睡眠時無呼吸のある方では、呼吸が止まったり浅くなったりするたびに脳が短く目を覚まします。本人に記憶は残りませんが、その都度、眠りは浅いほうへ引き戻されます。深い眠りがもともと分断されている状態です。

ここに夕方以降のカフェインが加わると、削られる方向の力が二重にかかることになります。カフェインが無呼吸そのものを悪化させると確かめられているわけではありませんが、深い眠りを減らす方向に働く点では同じです。

CPAPを使っていて「それでも日中の眠気が残る」という場合、原因はひとつではありません。装置の設定、使えている時間、鼻づまりやマスクの漏れ、体重の変化、別の睡眠の病気、そして生活習慣。まずは主治医に相談してください。装置の使用記録、マスクの状態、体重の変化、ほかの病気の有無を突き合わせないと、原因の切り分けができないためです。そのうえで、カフェインとアルコールは自分の側でも確かめられる数少ない要素です。夕方以降のカフェインをやめて朝の感覚が変わるかを2〜3週間みておくと、相談の材料になります。日中に強い眠気があるまま自己調整だけで様子をみるのは危険です。運転をする方はとくに、眠気を先送りにしないでください。

いびきを指摘されている、日中の眠気が強い、といった心当たりがある方は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状を確認してみてください。検査が必要かどうかは、症状や合併症の状況をみて、診療上必要と判断した場合に検討します。治療全体の流れは睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、装置を使っている方の困りごとはCPAP治療・継続のコツにまとめています。

デカフェにすれば影響はゼロになるのか

ゼロにはなりません。デカフェやカフェインレスと表示された商品は、カフェインを大幅に取り除いたものであって、まったく含まないという意味ではありません。表示のルールは国や商品によって異なり、少量が残っているのが普通です。

とはいえ、通常のコーヒーとの差は大きく、夕方以降の置き換え先としては現実的な選択肢です。実際に切り替えて朝の感覚が変わるかどうかは、2〜3週間試してみないと分かりません。ごく敏感な方では、デカフェでも夕方以降は避けたほうがよい場合があります。

もうひとつ知っておきたいのは、「コーヒーをやめること」が目的ではないという点です。カフェインには日中の眠気を抑え、集中力を保つ働きがあります。多くの方にとって、動かすべきなのは量ではなく時刻で、朝と昼の1杯は残してかまいません。ただし妊娠中の方、お子さん、高齢の方、カフェインの分解に関わる薬を飲んでいる方は、総量そのものを減らす必要があります。

寝つきがよければ、ぐっすり眠れている?

よくある誤解を3つ、順に正しておきます。

ひとつ目は、この見出しそのものです。寝つきの速さは、眠りの深さを保証しません。それどころか、横になるとすぐ寝てしまう、電車やテレビの前でもいつのまにか寝ているという場合は、睡眠が足りていないか、別の睡眠の問題が隠れている可能性があります。「すぐ寝られるのが自慢」は、必ずしも良い知らせではありません。

ふたつ目は、眠れないときの寝酒です。アルコールは確かに寝つきを早めますが、分解される過程で眠りの後半を浅くし、夜中や早朝の目覚めを増やします。カフェインで浅くなった眠りを酒で埋めようとすると、翌朝の回復感はさらに落ち、日中の眠気をカフェインで補う——という輪ができあがります。

3つ目は、カフェインを一気に断つやり方です。ふだん飲んでいる人が急にやめると、半日から1日ほどで頭痛・強いだるさ・集中力の低下が出はじめ、人によっては数日から1週間ほど続くことがあります。これは体の異常ではなく離脱の症状ですが、「やっぱり自分にはコーヒーが必要だ」という誤った結論につながりがちです。減らすなら、量を半分にする、あるいは午後の分をデカフェに置き換えるところから、数日かけて進めてください。

カフェインと睡眠の質を取り戻すために、今日から変えられること

  • 「最後の1杯」の時刻を決める——就寝の6〜8時間前が目安。決めるのは量ではなく時刻です。
  • 2〜3週間まとめて試す——1〜2日では判断できません。前半と後半で朝の感覚を比べます。
  • 朝の目覚めを5段階で記録する——「すっきり」から「起きられない」まで。数字にすると変化が見えます。
  • 午後の飲み物を入れ替える——麦茶、ルイボスティー、白湯。玉露やせん茶は夕方以降を避けます。
  • エナジードリンクの本数を数える——1本あたりの量は商品差が非常に大きいので、成分表示を見ます。
  • 常用している市販薬を確認する——鎮痛薬・風邪薬にカフェインが入っていることがあります。
  • 朝の1杯は残してよい——多くの方は、やめるのではなく時刻を動かすだけで足ります。妊娠中の方、お子さん、高齢の方は総量そのものも見直します。
  • 眠気をカフェインで打ち消す前に、眠りの中身を疑う——量を増やすほど眠りが浅くなり、さらに必要になります。

受診を考えるタイミング

次のような場合は、カフェインの調整だけで様子をみず、相談してください。

  • 夕方以降のカフェインをやめて2〜3週間たっても、日中の眠気がまったく変わらない
  • いびきが大きい、寝ているあいだに呼吸が止まっていると家族に指摘された
  • 運転中、会議中、食事中に強い眠気に襲われる
  • 朝起きたときに頭痛がある、夜中に何度もトイレに起きる
  • 寝つけない、途中で目が覚める、朝早く目が覚める状態が週3回以上・3か月以上続いている
  • 足がむずむずして寝つけない
  • 高血圧や糖尿病の治療中で、数値が思うように落ち着かない

日中の強い眠気は、運転や仕事の安全に直結します。「疲れているだけ」で片づけないでください。どこに相談すればよいか迷う場合は眠れないとき何科を受診?が参考になります。睡眠と血圧・血糖の関係については不眠症と生活習慣病の関係にまとめています。

よくある質問

コーヒーを飲んでも寝つけます。それでも減らす意味はありますか?

あります。脳波を測った研究では、寝つきや中途覚醒の自覚がなくても、深い眠りの成分が減っていることが繰り返し確認されています。目が覚めるという感じ方には慣れが生じますが、眠りへの作用には慣れが生じにくいという報告があり、「飲んでも眠れる」は影響が消えた証拠にはなりません。まずは2〜3週間、夕方以降をやめて朝の感覚を比べてみてください。それで何も変わらないなら、原因は別のところにあります。

コーヒーは何時までなら飲んで大丈夫ですか?

就寝6時間前に飲んだ場合でも眠っていた時間が1時間以上減ったという試験があり、23時就寝の方なら17時が一区切りになります。厚生労働省の睡眠ガイドも、夕方以降のカフェインは控えめにと示しています。ただしカフェインを分解する速さには体質による差が大きく、遅い型の方では同じ時刻でも影響が残ります。寝つきが悪い方、朝の回復感が乏しい方は、15時を最後の1杯にしてみてください。

デカフェやカフェインレスに変えれば問題ありませんか?

ゼロにはなりません。大幅に取り除いてあるだけで、少量は残っています。表示のルールは国や商品によって違います。それでも通常のコーヒーとの差は大きいため、夕方以降の置き換え先としては現実的です。ごく敏感な方では、デカフェでも夕方以降は避けたほうがよいことがあります。切り替えの効果は2〜3週間ほど続けて、朝の感覚を比べて判断してください。

参照した主な資料
Chmiel J, Kurpas D(カフェインと睡眠脳波に関する系統的レビュー・32研究)Nutrients, 2026年・18巻8号1220/カフェインの睡眠への影響に関するメタ解析(交差試験22件・956人)Sleep Medicine, 2025年/Drake C ほか(就寝0・3・6時間前のカフェインが睡眠に及ぼす影響)Journal of Clinical Sleep Medicine, 2013年11月15日/厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」/内閣府食品安全委員会「食品中のカフェイン」ファクトシート(2018年2月23日最終更新)/国民生活センター「飲料のカフェイン含有量に関する調査」(2021年11月4日)/藤田医科大学 プレスリリース(日本人約7,500人・遺伝的多型を考慮したコーヒー摂取と腎機能の関係)

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