マンジャロより痩せる注射はもう出た?話題の新薬カグリセマの実力

CagriSema vs. Mounjaro: What the Data Show

マンジャロより痩せる注射はもう出た?話題の新薬カグリセマの実力

マンジャロとの直接対決の結果と、MRIで見た脂肪・筋肉、24時間の血糖から、その実力を整理しました。

マンジャロ(成分名:チルゼパチド)が広く知られるようになり、「マンジャロより痩せる注射は、もう出たのか」という関心も高まっています。その候補として名前が挙がるのが、次世代の注射薬カグリセマ(CagriSema)です。先に答えを書くと、カグリセマは日本ではまだ承認されておらず、肥満の方を対象にマンジャロ・ゼップバウンドと同じ成分(チルゼパチド)と直接比べた試験でも、上回る結果にはなりませんでした(製薬会社による主な結果の発表の段階)。ただ、体重以外のデータには目を引く変化があります。

「体重が14%減った」と聞くと、多くの方は脂肪がそのぶん均等に減った姿を思い浮かべます。けれども同じ10キロ減でも、おなかの奥の脂肪、皮膚の下の脂肪、筋肉のどれが減ったのかで、体にとっての意味は違います。

カグリセマについては、以前の記事「セマグルチドを超えた新薬「カグリセマ」」で、薬の仕組みと体重・HbA1c(過去1〜2か月の血糖の平均を反映する指標)の試験結果を紹介しました。その後、体重計やHbA1cでは見えない部分のデータが相次いで報告されました。この記事では、マンジャロとの比較に加え、その続報を「おなかの中」「筋肉」「1日の血糖の動き」の角度から整理します。

カグリセマの続報で新しく分かったことは?

今回取り上げるのは、いずれも製薬会社(ノボ ノルディスク)が資金を出した第3相試験とその追加解析です。対象はすべて2型糖尿病のある方で、糖尿病のない肥満の方の結果ではありません。

試験と解析 対象 調べたこと
REIMAGINE 1 のMRI追加研究(欧州糖尿病学会 2026年発表) 診断から間もない2型糖尿病の81人 40週後の内臓脂肪・皮下脂肪・太ももの筋肉・肝臓と膵臓の脂肪をMRIで測定
REDEFINE 2 の持続血糖測定サブ解析(欧州糖尿病学会 2025年発表) 肥満を伴う2型糖尿病の199人 センサーで24時間測った血糖が、目標の範囲に入っている時間の変化
REIMAGINE 2(米国糖尿病学会 2026年発表) メトホルミンで血糖が十分に下がらない2型糖尿病の2,713人(日本を含む30か国) セマグルチド単独と比べた上乗せ効果、炎症の指標、副作用

いずれも「くじ引きで治療を振り分け、本物か偽薬かを医師も参加者も知らない」二重盲検のランダム化比較試験の枠組みで行われています。ただしMRIと持続血糖測定は、試験の一部の参加者だけを対象にした追加解析です。人数が少なく、主な目的として事前に検証された結果ではないため、「傾向を示すデータ」として読むのが適切です。また、MRIと持続血糖測定の数値は学会発表の段階のデータを含み、後半で触れるREDEFINE 4は製薬会社が発表した主な結果です。詳しい解析や論文として報告される段階で、数値や解釈が更新される可能性があります。

カグリセマで内臓脂肪はどれくらい減る?

REIMAGINE 1 のMRI追加研究では、カグリセマの高用量(カグリリンチド・セマグルチド各2.4mg)、低用量(各1.0mg)、偽薬の3グループで、治療開始時と40週後におなかと太ももを撮影しました。40週後の体重は、高用量で平均14.3%、低用量で11.2%、偽薬で2.7%減っていました。

40週後の変化 高用量 低用量 偽薬
体重−14.3%−11.2%−2.7%
皮下脂肪(おなか)−20.5%−14.5%−2.6%
内臓脂肪−37.8%−24.4%+1.1%
肝臓の脂肪の割合−59.1%−43.3%−11.7%
膵臓の脂肪の割合−14.1%−16.8%−2.3%
太ももの筋肉量−11.9%−9.4%−1.9%

数値は治療開始時からの平均の変化率(欧州糖尿病学会 2026 発表データより)。

注目したいのは、体重が14%減ったグループで、内臓脂肪は約38%、つまり約4割減っていたことです。皮下脂肪の減り方(約2割)と比べても、内臓脂肪のほうが大きな割合で減っています。量にすると、内臓脂肪は高用量で平均740mL、低用量で493mL減りました。

減量で内臓脂肪のほうが減りやすいのは、食事や運動による減量でも知られている傾向で、この薬に特有の現象ではありません。それでも「どこが減ったのか」をMRIで確かめたデータとして意味があります。内臓脂肪が3.3Lから1.1Lになった参加者も紹介されましたが、特によく減った1人の例で、平均的な結果ではありません。

日本人にとって内臓脂肪が特に問題になる理由

日本肥満学会は、おへその高さのCTで測った内臓脂肪の面積が100cm²以上を「内臓脂肪型肥満」としています。腹囲では男性85cm以上・女性90cm以上がおおよその目安です。日本人は欧米の方と比べて、体重がそれほど重くなくても内臓脂肪がたまりやすく、そのぶん糖尿病や脂質異常症などの健康障害が起きやすいと考えられています。今回のMRI研究の参加者は平均BMIが34〜36と、日本の典型的な患者さんよりかなり重い体格でした。日本人で同じ割合の変化が起きるかは、今回のデータからは分かりません。

内臓脂肪の性質や、減量後にリバウンドしたときに内臓脂肪がどうなるかは「リバウンドしたのに内臓脂肪は戻りきらなかった」で詳しく扱っています。

カグリセマで肝臓と膵臓の脂肪はどう変わった?

MRIでは、肝臓と膵臓にたまった脂肪の割合も測られました。高用量のグループでは、肝臓の脂肪の割合が平均で約6割減りました。数字の差で言えば、肝臓に占める脂肪の割合が平均8.4ポイント下がっています。偽薬のグループでも約1割減っていますが、カグリセマのグループとの間には統計的に有意な差が認められました。代表例として紹介された参加者では、肝臓の脂肪の割合が40.4%から8.7%まで下がっています。

肝臓に脂肪がたまった状態は、2024年から日本でも「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」という新しい名前で呼ばれるようになりました。肥満や糖尿病と強く結びついた病気で、2型糖尿病の方に多く見られます。進むと肝臓が硬くなる線維化につながることがあるため、肝臓の脂肪を減らすことは治療の目標の一つです。

膵臓の脂肪は、高用量で約14%、低用量で約17%減りました。英国の研究グループは、食事療法で大きく減量して2型糖尿病が「寛解」(薬なしで血糖が正常に近い状態)に至った人では、肝臓と膵臓の脂肪が減り、インスリンを出す力が戻ってくるという考え方を示しています。同じグループが行ったDiRECT試験では、食事療法で大きく体重を落とした人ほど寛解しやすいことが報告されました。発表した研究者も、カグリセマが「糖尿病の病態そのものに働きかける可能性がある」と述べています。

ここは読み過ぎに注意が必要な部分です。

MRIで脂肪が減ったことと、将来の肝硬変や糖尿病の合併症が減ることは別の話です。今回の研究は40週と短く、81人の小さな追加研究で、肝臓の線維化の進み方や糖尿病の寛解を確かめたものではありません。「肝臓の脂肪が減った」という事実と、「肝臓の病気が防げる」という結論の間には、まだ距離があります。

カグリセマで筋肉も減る?太ももの筋肉量は約1割減

脂肪の話だけをすると良いことばかりに見えますが、同じMRIで太ももの筋肉量も減っていたことが報告されています。高用量では筋肉量が約12%減り、偽薬(約2%減)との間に統計的に有意な差が認められました。

この結果は、2通りに読むことができます。

  • 気になる読み方:体重が減ると筋肉も一緒に減るのは、GLP-1受容体作動薬(食欲を抑え血糖を下げる注射薬の仲間)に共通する課題です。カグリセマもその例外ではありませんでした。
  • 落ち着いた読み方:脂肪を除いた筋肉そのものの量は約11%減で、体重の減り方(約14%)よりは小さい割合でした。さらに、筋肉の中や筋肉どうしの間に入り込んだ脂肪は2〜3割減っており、筋肉の「霜降り」が減ったとも言えます。

ただし、筋肉の量や脂肪の入り方は分かっても、筋力や歩く速さ、転びやすさが変わったかどうかは、このMRI研究では測られていません。同じ1割の筋肉減でも、年齢によって生活への影響は違います。GLP-1系の薬で筋肉が減る仕組みと、筋肉を守る工夫については「GLP-1薬で落ちる体重の25〜40%は「筋肉」だった」で解説しています。

カグリセマで1日の血糖はどう変わる?持続血糖測定のデータ

HbA1cは「過去1〜2か月の血糖の平均点」です。平均点では見えない「1日の中の動き」を見るのが、腕などに小さなセンサーを貼って血糖を数分おきに自動で記録する持続血糖測定(CGM)です。

持続血糖測定でよく使われる指標が、TIR(タイム・イン・レンジ)です。血糖が70〜180mg/dLの範囲に入っている時間が1日の何%かを示します。国際的な専門家の合意では、多くの成人の糖尿病の方の目標を「TIR 70%超」かつ「70mg/dL未満の低血糖の時間が4%未満」としています。より厳しい70〜140mg/dLの範囲に入っている時間はTITRと呼ばれ、糖尿病のない人の血糖の動きに近いかどうかの目安になります。

肥満を伴う2型糖尿病の方1,206人が参加したREDEFINE 2試験(68週間)のうち、治療開始前・20〜24週・64〜68週の3回、センサーを付けた199人を解析した結果が次のとおりです。

指標 カグリセマ(開始時→68週) 偽薬(開始時→68週)
TIR(70〜180mg/dLの時間)43.6% → 89.1%41.3% → 53.0%
TITR(70〜140mg/dLの時間)14.5% → 64.5%12.3% → 19.2%

開始時は1日の半分以上を目標より高い血糖で過ごしていた人たちが、68週後には1日の約9割を目標の範囲内で過ごすようになっていました。24時間に置き換えると、約10時間半から約21時間への変化です。偽薬のグループも生活習慣の指導である程度改善しましたが、差は大きいものでした。

血糖が下がり過ぎる時間(低血糖)は、わずかにとどまったと報告されています。GLP-1受容体作動薬は単独では低血糖を起こしにくい薬ですが、インスリンやSU薬(インスリンを出させる飲み薬)と併用する場合は注意が必要です。

体重があまり減らなくても血糖は良くなる?

このサブ解析でもう一つ興味深いのは、カグリセマのグループを体重の減り具合で4つに分けて比べた結果です。

68週での体重減少 TIR(開始時→68週) 目標達成の割合※(開始時→68週)
10%未満33.7% → 81.6%10.5% → 84.2%
10%以上15%未満44.2% → 88.7%16.0% → 91.7%
15%以上20%未満40.0% → 91.0%13.6% → 90.0%
20%以上48.1% → 93.8%17.9% → 89.3%

※TIR 70%超かつ低血糖の時間4%未満を同時に満たした人の割合。

体重の減り方が10%未満にとどまった人でも、TIRは約34%から約82%へと大きく伸び、8割以上の人が国際的な目標を達成していました。よく減った人ほど数字はやや良いものの、どの体重区分でも血糖の数字は改善していたということです。

GLP-1受容体作動薬やアミリンの仲間は、体重を減らすことを通じてだけでなく、食後に血糖を上げるホルモン(グルカゴン)を抑えたり、胃から腸へ食べ物が送られる速度をゆっくりにしたりして、直接血糖を整える働きを持っています。こうした働きがこの結果の背景にある可能性はありますが、この解析だけでは、体重の変化と薬の直接の働きがそれぞれどの程度寄与したのかは分かりません。

ただし、この「体重別」の比較は、くじ引きで分けたグループどうしの比較ではありません。体重がよく減った人と減らなかった人では、食事・運動・薬の続けやすさなど、もともとの条件が違う可能性があり、開始時のTIRも33.7〜48.1%と差がありました。そのため、血糖の改善が体重の減少と無関係に起きたとまでは言えません。

カグリセマはマンジャロより痩せる?既存の薬との比較

REIMAGINE 2でセマグルチド単独より体重が約4ポイント多く減ったことは前回紹介しました。詳しい発表では、次の点も示されています。

  • HbA1cの上乗せは小さめ:セマグルチド高用量との差は0.16ポイントでした。統計的に意味のある差ではあるものの、HbA1cの改善の大部分はセマグルチドの働きで説明できます。
  • 「血糖も体重も」の両立:HbA1c 6.5%以下と10%以上の体重減少を同時に達成した人は、セマグルチド高用量で40.0%、カグリセマ高用量で57.3%でした。
  • 炎症の指標:血管の炎症の目安とされるCRP(高感度)も、カグリセマのほうが大きく下がりました。ただし、心筋梗塞や脳卒中が減るかどうかは、別の長期試験の結果を待つ必要があります。
  • 副作用:何らかの有害事象が報告された人は、カグリセマ高用量で86.9%、セマグルチド高用量で81.2%、偽薬で70.5%でした。中心は吐き気・便秘・下痢などの消化器症状です。

一方、チルゼパチド(マンジャロ・ゼップバウンドの成分)との直接比較では結果が異なります。肥満の方809人を対象に、どちらの薬かを知った状態で84週間比べたREDEFINE 4試験では、薬を指示どおり続けた場合の体重減少がカグリセマ23.0%、チルゼパチド25.5%で、カグリセマが「劣っていない」ことを示すという主な目標は達成されませんでした(2026年2月、製薬会社発表)。

「セマグルチド単独よりは減る」が、「チルゼパチドを上回る」ことは示されていない、というのが現状です。

カグリセマについてよくある誤解

誤解1:「体重が減らないなら、薬が効いていない」

上で見たとおり、体重の減り方が10%未満の人でも、1日の血糖の動きは大きく改善していました。体重が思ったほど動かなくても、血糖など見えないところでは数字が改善していることがあります(ただし、上の体重別の比較は因果関係を確かめたものではありません)。反対に、体重がよく減っていても筋肉が大きく減っていれば、良い減り方とは言えません。体重だけで治療の良し悪しを判断しないことが大切です。

誤解2:「新しい薬なら、筋肉は減らない」

カグリセマでも太ももの筋肉量は約1割減っていました。アミリンの仲間を足しても、筋肉が守られるわけではありません。

カグリセマは日本でいつ使える?いま選べる治療は?

カグリセマは、2025年12月に米国で肥満症の治療薬としての承認申請が行われましたが、2026年10月時点で承認の発表は確認できていません。日本では未承認で、いつ使えるようになるかは決まっていません。REIMAGINE 2には日本も参加していますが、日本人だけの結果は示されていません。

いま日本で使えるGLP-1関連の薬には、次のようなものがあります。

  • 2型糖尿病の治療として(保険診療):セマグルチド(注射・飲み薬)、チルゼパチド(マンジャロ)など。
  • 肥満症の治療として(保険診療):ウゴービ、ゼップバウンド。健康障害を伴う肥満症で、一定の条件を満たす場合に限られます。
  • 自由診療の医療ダイエット:保険の条件に当てはまらない方の自費の選択肢です。

糖尿病の薬は、腎臓・心臓・肝臓の状態や低血糖の起こしやすさまで含めて選びます。2型糖尿病の治療の全体像は「2型糖尿病の治療」、自由診療の医療ダイエットで使える薬と料金は「医療ダイエット」のページをご覧ください。

日本で未承認の薬を個人輸入して使うことは、品質も安全性も保証されないためおすすめできません。

明日からどうするか

新しい薬を待つ間にも、体の中身の変化に目を向けるためにできることがあります。

1. 体重と一緒に腹囲を測る

腹囲は、内臓脂肪のたまり具合を推測する目安の一つです。月に1回、朝の起床後に、おへその高さで息を軽く吐いた状態で、同じ条件で測りましょう。日本では男性85cm・女性90cmが内臓脂肪の蓄積を疑う目安とされています。ただし、これは個人の治療目標の値ではなく、腹囲だけで内臓脂肪の量や治療の効果を判断することもできません。体重と腹囲の両方の記録を、体の変化を知る手がかりにしてください。

2. 減量中はたんぱく質と筋トレをセットにする

食事量が減る減量中は、筋肉の材料になるたんぱく質が不足しがちです。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品のどれかを毎食1品入れるのが目安です。高齢の方の筋肉減少の予防では、身長から計算した標準的な体重1kgあたり1日1.0g以上のたんぱく質が目安とされています(今の体重ではなく標準体重で計算します。腎臓の病気がある方は、とってよい量が違うため主治医に確認してください)。あわせて、スクワットや椅子からの立ち上がりなど、太ももに負荷をかける運動を週2回以上行いましょう。

ただし、今回の研究では、たんぱく質や筋トレでカグリセマ使用中の筋肉減少を防げるかどうかは調べられていません。年齢・体格・腎機能・普段の活動量によって適した量や運動は変わるため、減量中に食事量の低下や筋力の衰えが気になる場合は、診察で相談してください。札幌の冬は歩く量が大きく減りやすいので、雪の季節こそ室内での運動を習慣にしましょう。

3. 受診を考えたいタイミング

  • のどの渇き・尿の回数が増えた、急に体重が減ったなど、高血糖を疑う症状がある
  • 健康診断で血糖や肝機能について指摘された(受診時には、当院で改めて検査をして判断します)
  • GLP-1関連の薬を使っていて、吐き気や便秘が続く、食事が十分にとれない、ふらつく
  • 減量中に、階段がつらくなった・立ち上がりにくくなったなど、筋力の低下を感じる

なお、内臓脂肪や肝臓の脂肪を調べる画像検査や、持続血糖測定は、診療の中で必要と判断した場合に行うものです。検査だけを目的とした受診は保険診療の対象になりません。2026年度の診療報酬では、間歇スキャン式の持続血糖測定を保険で使う場合、インスリンを1日1回以上自己注射していることなどが要件になっています。

よくある質問|カグリセマの内臓脂肪・血糖への効果

Q. カグリセマで内臓脂肪はどれくらい減りますか?

診断から間もない2型糖尿病の方を対象にしたMRIの追加研究では、40週後に高用量で内臓脂肪が平均約38%、皮下脂肪が約21%減りました。体重の減り方(約14%)より大きな割合です。ただし81人の小規模な研究で、平均BMIが34〜36の方が対象のため、日本人に同じ結果が当てはまるかは分かっていません。

Q. カグリセマを使うと筋肉も減りますか?

同じMRI研究で、太ももの筋肉量は高用量で約12%減っていました。一方で、筋肉の中や周りの脂肪は2〜3割減っています。筋力や歩く能力への影響は測られていません。たんぱく質の摂取や筋力トレーニングで筋肉の減少を防げるかは、この研究では調べられていませんが、どの薬で減量する場合も、食事と運動を一緒に見直すことが大切です。

Q. カグリセマは日本で処方してもらえますか?

2026年10月時点で、カグリセマは日本では承認されておらず、処方できません。米国では2025年12月に承認申請が行われています。現在日本で使えるGLP-1関連の薬には、2型糖尿病に対するセマグルチドやチルゼパチド、肥満症に対するウゴービやゼップバウンドなどがあります。

参考文献・情報源

Hjelmesæth J, et al. REIMAGINE 1 MRI substudy. 欧州糖尿病学会(EASD 2026)発表.

Aroda VR, et al. REIMAGINE 1. Lancet Diabetes Endocrinol. 2026(オンライン版 6月7日).

Pratley R, et al. REDEFINE 2 CGM subgroup analysis. 欧州糖尿病学会(EASD 2025)発表.

Davies MJ, et al. Cagrilintide–Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity and Type 2 Diabetes (REDEFINE 2). N Engl J Med. 2025;393:648-659.

Jain AB, et al. REIMAGINE 2. Lancet Diabetes Endocrinol. 2026(オンライン版 6月7日).

Novo Nordisk. REDEFINE 4 topline results. 2026年2月23日発表.

Battelino T, et al. Clinical Targets for Continuous Glucose Monitoring Data Interpretation: Recommendations From the International Consensus on Time in Range. Diabetes Care. 2019;42:1593-1603.

Lean MEJ, et al. Primary care-led weight management for remission of type 2 diabetes (DiRECT). Lancet. 2018;391:541-551.

日本肥満学会. 肥満症診療ガイドライン2022.

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