マンジャロ・ウゴービ・ゼップバウンド、何が違う?GLP-1薬の選び方【2026年版】

GLP-1 Weight Loss Medications — Compared

マンジャロ・ウゴービ・ゼップバウンド
何が違うの?

実はマンジャロとゼップバウンドは同じ成分。3つの薬の違いと、どちらが向いているかを医師が解説します。

「マンジャロとウゴービ、どっちがいいですか?」「ゼップバウンドってマンジャロと別の薬ですか?」

診察でよく聞かれる質問です。名前が増えて混乱するのも無理はありません。この記事では、3つの薬の違いを数値と図でわかりやすく整理します。

まず「3つは何者?」を整理する

3つはすべて、食欲を抑えてゆっくり胃を動かす週1回の注射薬です。自分でお腹や太ももに打ちます。

薬の名前 有効成分 日本での承認適応 働きかけるホルモン
マンジャロ チルゼパチド 2型糖尿病 GIP + GLP-1(2種類)
ゼップバウンド チルゼパチド 同じ 肥満症(2024年12月承認) GIP + GLP-1(2種類)
ウゴービ セマグルチド 肥満症 GLP-1(1種類)

「マンジャロとゼップバウンドは別の薬?」

結論:有効成分はまったく同じです。
違うのは日本での「保険上の適応症」だけ。マンジャロは糖尿病治療薬、ゼップバウンドは肥満症治療薬として別々に承認されています。

アメリカでも日本でも、チルゼパチドという成分が先に糖尿病用(マンジャロ)として発売されました。後に肥満症用として別ブランド(ゼップバウンド)が出たことで、「名前が2つある同じ薬」という状況が生まれています。

ゼップバウンドは2024年12月に日本で肥満症を対象として承認されており、厚生労働省の最適使用推進ガイドラインも整備されています。

体重はどれくらい減るか?

2025年5月、医学誌『The New England Journal of Medicine(ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン)』に、チルゼパチドとセマグルチドを糖尿病のない肥満の方で直接比較した大規模な臨床試験(SURMOUNT-5)の結果が発表されました。

SURMOUNT-5試験(72週間 / 糖尿病のない肥満の方・直接比較)

チルゼパチド
(マンジャロ/ゼップバウンド)
−20.2%
72週後の体重減少(平均)
セマグルチド
(ウゴービ)
−13.7%
72週後の体重減少(平均)

出典:Jastreboff AM, et al. Tirzepatide as Compared with Semaglutide for the Treatment of Obesity. N Engl J Med. 2025 May.

この試験でチルゼパチドが有意に優れた体重減少を示しました。また、心臓病の10年リスクの低下幅もチルゼパチドのほうが大きかったことが同じ試験から報告されています。

体重70kgの方であれば、チルゼパチドで約14kg、セマグルチドで約10kgの減少が目安です(あくまで平均値。個人差があります)。

副作用はほぼ同じ

3つの薬に共通する主な副作用は吐き気・下痢・便秘です。特に注射を始めた直後や、量を増やしたタイミングで出やすく、多くは数日で落ち着きます。量をゆっくり増やしていくことで副作用を和らげることができます。

副作用 チルゼパチド系 セマグルチド
吐き気多い(特に開始・増量時)多い(特に開始・増量時)
下痢・便秘ありあり
注射部位の反応ごくまれごくまれ
低血糖単独使用ではほぼなし単独使用ではほぼなし

向いている方の特徴

こんな方に 参考になる薬
体重をしっかり落としたいチルゼパチド系(マンジャロ/ゼップバウンド)
2型糖尿病もあるマンジャロ(血糖値と体重の両方を改善)
糖尿病はないが肥満で困っているゼップバウンドまたはウゴービ
初めて注射薬を使う、怖いいずれも週1回・細い針。来院時にご説明します

マンジャロ・ゼップバウンドの
料金・処方方法

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ウゴービの
料金・処方方法

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実際にどの薬が向いているかは、現在の体重・血液検査の結果・既往症・生活スタイルを総合して診察で判断します。「どれにするか決めてから来院」しなくて大丈夫です。

医師より:「薬の名前より、続けられるかが大事」

データ上はチルゼパチドのほうが体重減少が大きい結果ですが、大切なのは長く続けられるかどうかです。副作用があって途中でやめてしまっては意味がありません。

当院では副作用が出た場合の量の調整や対処法についても丁寧にお伝えしています。「打ち始めたけれど気分が悪い」という場合も、遠慮なくご連絡ください。

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