MOUNJARO HIGH-DOSE
マンジャロ高用量(7.5mg・10mg・15mg)の
効果と副作用|増量はいつ?
SURMOUNT-1試験2,539人のデータで、高用量ほど効果が上がる一方で副作用も変化します
マンジャロ(チルゼパチド)は2.5mgから始めて、最大15mgまで段階的に増量できる薬です。「もっと痩せたいから早く15mgにしたい」という声がある一方、「高用量になると副作用がひどくなるのでは?」という不安も多く聞かれます。この記事では、SURMOUNT-1試験(2,539人・72週)のデータを用量別に整理します。
用量別の体重減少効果(SURMOUNT-1試験)
出典:Jastreboff AM et al., SURMOUNT-1, NEJM 2022(72週間・肥満または過体重)
高用量ほど効果が上がるのは明確ですが、10mgと15mgの差は約1.4%とわずかです。一方で副作用は高用量ほど増加する傾向があります。このため「10mgで十分な効果が出ている場合は15mgに上げなくてよい」という考え方もあります。
高用量の副作用データ(用量別比較)
| 副作用 | 5mg | 10mg | 15mg | 偽薬 |
|---|---|---|---|---|
| 吐き気 | 24.6% | 33.3% | 31.0% | 9.5% |
| 下痢 | 22.7% | 24.0% | 23.4% | 11.4% |
| 嘔吐 | 15.0% | 19.3% | 19.9% | 4.0% |
| 便秘 | 22.4% | 23.4% | 26.0% | 11.2% |
| 副作用で中止 | 4.3% | 7.1% | 6.2% | 2.6% |
出典:SURMOUNT-1試験
注目すべきは10mgと15mgで吐き気の頻度がほぼ同等(33.3% vs 31.0%)という点です。5mgから10mgへの増量時に副作用が増えますが、10mgから15mgではさらに大きな増加はなく、多くの方が10mg前後で安定する傾向が見られます。
増量スケジュールと「いつ増やすか」の考え方
標準的な増量スケジュール
2.5mg(4週間)→ 5mg(4週間)→ 7.5mg(4週間)→ 10mg(4週間)→ 12.5mg(4週間)→ 15mg(最大)
※最低4週間ごとに増量。副作用が強い場合は各段階を延長可能
「7.5mg」という中間ステップの意味
5mgから10mgへ一気に増量すると副作用が強くなることがあります。7.5mgは胃腸をゆっくり慣らすための中間用量です。「5mgでほとんど副作用がなかった方」は7.5mgを省略して10mgに進めることもありますが、慎重に進めたい場合は7.5mgを経由します。
10mgで止めるか、15mgまで上げるか
10mgと15mgで体重減少の差は約1.4%
SURMOUNT-1では10mg群が−19.5%、15mg群が−20.9%でした。例えば体重80kgの方では約1kgの差。一方で副作用の発生率は10mgからほぼ頭打ちになります。副作用が軽く目標体重に達していない場合は15mgに上げる価値がありますが、10mgで十分な効果が得られている場合は無理に最大用量を目指す必要はありません。
増量を「遅らせる」こともできる
副作用が強い場合は、次の増量を4週間より長く延ばすことができます。例えば5mgで2〜3ヶ月様子を見てから7.5mgにする、という進め方も医師と相談のうえで選べます。「副作用が辛くて続けられない」と感じたら、増量のペースを落とすことを担当医に申し出てください。
高用量になっても体重が落ちにくくなったら
15mgに達しても体重が思うように落ちない時期が来ることがあります。これは「プラトー(停滞期)」で、多くの場合は一時的なものです。
- 食事の内容(タンパク質を増やす・超加工食品を減らす)を見直す
- 筋肉量を維持するための筋トレを取り入れる(GLP-1薬は筋肉も落としやすい)
- 睡眠・ストレス管理を改善する
- 数ヶ月単位で経過を見る(1〜2週間の停滞は気にしない)
医師のひとこと
「早く高い用量にすれば早く痩せる」は必ずしも正しくありません。急いで増量すると副作用で続けられなくなるリスクがあります。10mgで安定して体重が落ちているなら、急いで15mgにする必要はありません。薬の目標は「最大用量を達成すること」ではなく「無理なく体重を落として維持すること」です。
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