GLP-1薬(マンジャロ・ウゴービ)で筋肉を守る「MEAL」メソッド

GLP-1 Drug & Lifestyle — The MEAL Method

GLP-1薬(マンジャロ・ウゴービ)で
筋肉を守る「MEAL」メソッド

薬の効果を最大限に引き出しながら、筋肉・栄養・水分を正しく管理するための4つのポイントを解説します。

マンジャロやウゴービを使い始めると「体重が落ちてきた」と感じる一方で、「なんとなく体がだるい」「筋力が落ちた気がする」という声も少なくありません。体重が減っている原因の一部は、脂肪だけでなく筋肉の減少である可能性があります。

2026年にJAMA Internal Medicine誌に掲載された実践ガイダンスは、GLP-1薬を使う患者さんに向けて「MEALメソッド」という4つの柱を提案しています。

なぜGLP-1薬を使うと筋肉が落ちやすいのか

GLP-1受容体作動薬は食欲を強力に抑えます。これは体重減少には有効ですが、食事量が減ることでタンパク質の摂取量も同時に減りやすいという落とし穴があります。タンパク質が不足すると、体は筋肉を分解してエネルギーに変えようとします。

「MEAL」メソッドとは

M — Muscle筋肉を守る(タンパク質を意識して摂る)

目安:体重1kgあたり1.0〜1.5gのタンパク質を1日に摂る。体重60kgの方なら1日60〜90g。

E — Energy極端なカロリー制限を避ける

食欲が落ちても、必要最低限のエネルギーは確保する。極端な制限は筋肉の分解を加速させます。

A — Adverse effects副作用(吐き気・下痢)をうまく管理する

少量頻回食や高脂肪食を避けるなどの工夫が重要です。

L — Liquid水分をしっかり摂る

1日2〜3リットルの水分補給を目安に。下痢・嘔吐がある場合は特に意識して補う。

M:タンパク質の具体的な食品の目安

  • 鶏むね肉(皮なし)100g → タンパク質 約23g
  • ゆで卵1個 → 約6g
  • 豆腐(木綿・150g)→ 約10g
  • サーモン(切り身1枚・100g)→ 約20g
  • ギリシャヨーグルト(100g)→ 約10g
ポイント:タンパク質は「一度にまとめて」ではなく、毎食に分けて摂ると筋肉の合成に効率的です。

A:吐き気が出たときの実践的な対処法

  • 少量に分けて、こまめに食べる(1日3食より5〜6回に小分けの方が胃への負担が少ない)
  • 脂肪の多い食事を避ける(揚げ物・バター多めの料理は胃の排出を遅らせ吐き気を悪化させる)
  • 食後すぐに横にならず、少し体を起こした姿勢を保つ

吐き気が続いて食事がほとんど摂れない場合は、必ず処方した医師に相談してください。

なぜ薬を止めるとリバウンドするのか

  • 薬が持っていた食欲抑制効果がなくなるため、食事量が元に戻る
  • 薬の使用中に筋肉が落ちていると基礎代謝が下がり太りやすい
  • 生活習慣(食事・運動)の変化が定着していないと維持が難しい

だからこそ、薬を使っている間に食事習慣と運動習慣を身につけることがリバウンド防止の鍵になります。週150分の中等度有酸素運動+週2〜3回の筋力トレーニングの継続が推奨されています。

外来でよく聞かれるのが「薬を飲んでいるから運動しなくてもいいですか?」という質問です。答えはノーです。薬は強力なツールですが、筋肉を守り、体重を維持し続けるためには、タンパク質摂取と運動がどうしても必要です。「薬+生活改善」の組み合わせで初めて、薬を止めた後も維持できる体になれます。

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札幌・ゆうしん内科クリニック(中央区)では、マンジャロ・ウゴービの処方を行っています。
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