CPAP Cost & Insurance
CPAP治療の費用・保険適用|毎月いくらかかるか内科医が解説
「CPAPを勧められたけれど、毎月の費用が気になる」——よくある疑問です。CPAPは健康保険が適用される治療です。自己負担割合・機器レンタル・管理料の仕組みをゆうしん内科クリニック院長が解説します。
Insurance Coverage
CPAPは健康保険が適用される治療
CPAP治療(持続陽圧呼吸療法)は、一定のAHI基準を満たした睡眠時無呼吸症候群(SAS)に対して健康保険が適用されます。治療機器のレンタル費用・定期診察料がすべて保険の対象となり、自費診療ではありません。
CPAP保険適用の条件(AHI基準)
| 検査種別 | CPAP保険適用となるAHI |
|---|---|
| 簡易PSG(自宅 Level 3 検査) | AHI ≥ 30 |
| 精密PSG(終夜ポリソムノグラフィー) | AHI ≥ 15 |
AHI(無呼吸低呼吸指数)の詳細はAHI解説ページをご覧ください。
保険適用の条件として、月1回以上の定期受診(対面またはオンライン)が義務付けられています。これはCPAPの使用状況を確認し、マスクの合わせ直しや圧力設定の調整を行うためです。月1回の受診なしにCPAP機器を継続レンタルすることは保険上できません。
Monthly Cost
毎月の自己負担額——3割負担と1割負担
毎月の費用は①CPAP機器レンタル料 ②診察・管理料の合計です。実際の窓口負担は加入する健康保険の自己負担割合(1割・2割・3割)によって異なります。
| 自己負担割合 | 毎月の目安(機器+管理料) | 主な対象 |
|---|---|---|
| 3割負担 | 約4,500円 / 月 | 75歳未満の多くの方 |
| 2割負担 | 約3,000円 / 月 | 75歳以上(一定所得以上)など |
| 1割負担 | 約1,500円 / 月 | 後期高齢者(75歳以上・低所得者層)など |
費用に含まれるもの・含まれないもの
含まれるもの:CPAP本体レンタル・加湿器(機種によっては別途)・月1回の管理診察料
別途かかる可能性があるもの:初診料・検査費用(最初のPSG検査費)・マスクの消耗品交換(フィルター・クッションなど、保険内で一定期間ごとに交換可)
かからないもの:機器の故障修理費(レンタルのため)
最初の検査費用(初回のみ)
CPAP治療を始める前に、まず睡眠時無呼吸の確定診断が必要です。検査の種類によって費用が異なります。
| 検査種別 | 自己負担の目安(3割) | 備考 |
|---|---|---|
| 簡易PSG(自宅検査) | 約3,000〜5,000円 | 当院は郵送貸し出し対応。詳細はこちら |
| 精密PSG(在宅終夜PSG) | 約8,000〜15,000円 | 当院は在宅対応・入院不要。詳細はこちら |
※ 上記はあくまで目安です。他の検査や処置が加わる場合、初診・再診料によって変わります。正確な金額は診察時にご確認ください。
How CPAP Works in Japan
日本のCPAP管理の仕組み——なぜ月1回の受診が必要か
日本ではCPAP治療は「在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)」として診療報酬上で管理されており、医師が定期的に使用状況を確認・指導することが義務付けられています。この仕組みには明確な医学的根拠があります。
CPAPは「使い続けてこそ効果が出る」治療ですが、長期継続率は決して高くありません。定期受診によって使用データ(1日あたりの使用時間・残存AHI・リーク量)を確認し、マスクの不具合や圧力設定を早期に修正することが継続率を高める重要な手段とされています(Weaver TE & Grunstein RR, Proc Am Thorac Soc 2008)。
当院のCPAP管理:来院とオンライン診療を選べる
月1回の定期管理は来院でも全国オンライン診療でも対応しています。転居・出張が多い方、遠方にお住まいの方でも継続しやすい体制をとっています。
検査でSASを確定診断(簡易PSGまたは精密PSG)
ご自宅で1晩測定するだけ。郵送返却で完結します。
CPAP機器の貸し出しと設定(初回)
機器・マスクの選定と初期圧力設定を行います。
月1回の定期管理(来院 or オンライン)
使用データを確認し、マスク調整・圧力変更などを行います。この受診が保険適用継続の条件です。
FAQ
よくあるご質問
- Q. 月1回の受診を忘れると保険が切れますか?
- はい、月1回の定期受診(対面またはオンライン)は保険適用継続の条件です。受診が途絶えた場合、機器の返却を求められたり、保険外で機器を使用し続けることになる場合があります。多忙な方はオンライン診療をご活用ください。診察自体は5〜10分程度で完結することがほとんどです。
- Q. 他の病院でCPAPを使っていますが、転院できますか?
- 転院は可能です。これまでの検査データ(PSG結果)・CPAPの使用記録があれば持参してください。機器は前の医院に返却いただき、当院で改めてレンタルをお手配します。「続かなかったが再開したい」という方の相談も歓迎しています。
- Q. 生命保険や医療保険に申告が必要ですか?
- 睡眠時無呼吸症候群の診断や治療は、新規の生命保険・医療保険の加入審査に影響する場合があります。既加入の保険については給付の対象になることもありますので、ご加入の保険会社へご確認ください。当院では必要に応じて診断書・証明書を発行します(有料)。
- Q. 高額療養費制度は使えますか?
- CPAP治療単独では月額の自己負担が高額療養費の限度額(最低でも月57,600円〜、所得により異なる)を超えることは通常ありません。ただし、同月内に他の医療費がかかっている場合は合算の対象になり得ます。詳細は加入する健康保険組合・協会けんぽへご確認ください。
- Q. 会社の健康診断でSASが疑われました。すぐ受診すべきですか?
- 検診でSASの可能性を指摘された場合は、なるべく早めに受診することをお勧めします。SASは高血圧・糖尿病・心房細動などの生活習慣病と強い関連があり、長期間の未治療は心血管リスクを高めます。当院では平日予約不要で受診できます。
SAS関連ページ
※本記事はゆうしん内科クリニック院長が監修した医師解説記事です。費用の目安は診療報酬点数をもとに算出していますが、個々の状況により異なります。最終更新:2026年4月
