蜂によるアナフィラキシーとアレルギー検査

蜂に刺される危険性 ~アナフィラキシー反応とは~

  • 蜂刺されは、夏〜秋に増える傾向があります。特に繁殖期である 7~10月ごろに注意が必要です。

  • 蜂の代表的な種類:スズメバチアシナガバチミツバチ

    • ミツバチは針が体から抜けて死ぬことが多く、刺せる回数は1回。

    • スズメバチなどは複数回刺すことができます。

  • アナフィラキシーとは、アレルギー反応が極めて急速かつ強く体全体に出ることを指します。

    • 蜂刺され後、5分〜30分以内に発症する例が多い。

    • 症状として、じんましん、かゆみ、唇やまぶたの腫れ、呼吸困難、血圧低下などがあげられます。

    • 重篤な場合、命に関わることがあります。

感作(アレルギー体質化)のリスク

  • 蜂に刺されると、体がその毒を“記憶”してアレルギーを起こしやすくなることがあります(感作と呼ぶ)。

  • ある情報では、初回刺されると約 17%の人が感作され、2回目刺されるとその数字は上昇するという報告もあります。

  • 一度全身症状が出た人が再度刺されると、再発リスク(全身反応を起こす確率)は非常に高まるとの報告もあります。

蜂アレルギー検査:どのように行うか?

  • 検査は主に 血液検査 によって、蜂毒に対する 特異的 IgE 抗体 を調べます。

  • 採血から結果が出るまでに約1週間程度かかることがあります。

  • 検査時期:刺された直後より、体内に抗体ができるまで数週間〜1か月程度かかるため、刺されてすぐでは精度が低い可能性があります。

予防と対策:エピペン(アドレナリン自己注射薬)

  • 検査で蜂アレルギーが確認された方、または過去に重篤な反応を起こしたことがある方には、エピペン(アドレナリン自己注射薬) が処方可能です。

  • エピペンはアナフィラキシー発現時に迅速に投与するもので、注射後も速やかに医療機関を受診する必要があります。

  • 使用効果は一般的に注射後 長くても30分程度とされています。

  • 常に携帯し、ハチに刺された際に異常を感じたら速やかに使用できるよう準備しておくことが大切です。

こんな方に検査がおすすめ

  • 過去に蜂に刺された経験があり、激しい反応があった方

  • 屋外作業、農業、林業、ガーデニングなど蜂に刺されるリスクが高い環境にいる方

  • 蜂刺され後に蕁麻疹、呼吸困難、めまい、吐き気、血圧低下などの症状を経験したことがある方

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