アナフィラキシー・エピペン処方

ANAPHYLAXIS / EPINEPHRINE AUTO-INJECTOR

アナフィラキシー対策と緊急薬の処方
エピペン®・ネフィー®処方対応|札幌来院・全国オンライン

食物・蜂毒・薬物などによるアナフィラキシーの既往がある方、またはリスクの高い方へ。緊急時に自分で使えるアドレナリン製剤(エピペン®・ネフィー®)の処方と、原因アレルゲンの血液検査に対応しています。

WHAT IS ANAPHYLAXIS

アナフィラキシーとは|数分で進行する重篤なアレルギー反応

アナフィラキシーとは、食物・蜂毒・薬物などのアレルゲンに接触した後、数分〜30分以内に複数の臓器に同時に現れる重篤なアレルギー反応です。皮膚の蕁麻疹だけでなく、血圧の急激な低下・呼吸困難・意識障害を引き起こし、対応が遅れると生命の危険につながります。

アナフィラキシーが疑われたときの第一選択はアドレナリン(エピネフリン)の速やかな投与です。抗ヒスタミン薬やステロイドだけでは反応の進行を止められないため、アドレナリン製剤を「いつでも・どこでも・自分で使える」状態にしておくことが命を守る最大の備えです。

⚠️ アナフィラキシーを疑うべき症状の組み合わせ

皮膚・粘膜症状

全身の蕁麻疹・かゆみ、顔や唇・舌の腫れ、皮膚の紅潮

呼吸器症状

のどのしめつけ感・声のかすれ、咳・喘鳴(ゼーゼー)、呼吸困難

循環器・全身症状

急激な血圧低下、めまい・失神、意識の変化、脈が速い・弱い

消化器症状

急激な吐き気・嘔吐、腹痛、下痢(アレルゲン接触後に急に出現)

複数の臓器にまたがる症状が急速に出現した場合はアナフィラキシーを疑い、すぐにアドレナリンを投与して救急車を呼んでください。

主な原因(成人)

  • 蜂毒(スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチ)
  • 食物(甲殻類・小麦・そば・ピーナッツ・魚介類 等)
  • 薬物(NSAIDs・抗菌薬・造影剤 等)
  • ラテックス(医療用手袋・ゴム製品)
  • 運動誘発性(食物摂取後の運動で誘発)

リスクが高まる状況

  • 過去にアナフィラキシーを起こしたことがある
  • アレルギー疾患(喘息・アトピー等)を持っている
  • 蜂に刺されたことがある(蜂毒IgEが陽性)
  • 食物アレルギーで強い症状が出たことがある
  • 屋外作業・登山・アウトドアが多い

EMERGENCY RESPONSE

緊急時の対応フロー|アナフィラキシーが起きたら

アナフィラキシーは進行が速く、アドレナリン投与の遅れが命取りになります。「少し様子を見よう」は危険です。アドレナリン製剤を持っている場合は迷わず使用してください。

1️⃣

アドレナリン製剤を使用

エピペン®→太もも外側に押しつけて注射
ネフィー®→片方の鼻腔にワンプッシュ

2️⃣

すぐに119番(救急車)

アドレナリンの効果は一時的です。症状が改善してもぶり返すことがあるため、必ず救急搬送を

3️⃣

仰向けで安静・脚を上げる

血圧低下には仰臥位+下肢挙上が有効。嘔吐がある場合は横向きに。立たせたり座らせたりしない

4️⃣

10分後も改善しなければ2回目を

エピペン®は別の本を、ネフィー®は同じ鼻腔に2回目を投与できます

⚠️ 絶対にやってはいけないこと:アドレナリンを使った後で「良くなったから大丈夫」と病院受診をしない。アドレナリンの効果は20〜30分程度で切れることがあり、二相性反応(症状のぶり返し)が数時間後に起きることがあります。必ず救急車を呼び、入院経過観察を受けてください。

EPINEPHRINE AUTO-INJECTORS

エピペン®とネフィー®|2種類のアドレナリン緊急薬

当院ではエピペン®(自己注射)とネフィー®(点鼻)の両方の処方に対応しています。有効成分はどちらもアドレナリンで、効能・処方条件も同じです。投与方法が異なるだけです。どちらを選ぶかは、生活スタイル・体質・医師との相談で決めます。

エピペン®(自己注射)

太ももの外側にペン型デバイスを押しつけると、自動的に針が出てアドレナリンを筋肉内に注射します。20年以上の使用実績がある確立された標準治療です。

規格・体重基準

0.15mg(15〜30kg未満)/0.3mg(30kg以上)

特徴

  • 20年以上の確立した実績
  • 筋注のため速い吸収
  • 針への心理的抵抗を感じる方も

ネフィー®点鼻液(2026年2月発売)

片方の鼻腔にワンプッシュするだけのアドレナリン点鼻薬です。国内初の針のいらないアドレナリン製剤として2026年2月12日に発売されました。

規格・体重基準

1mg(15〜30kg未満)/2mg(30kg以上)

特徴

  • 針なし・鼻に入れるだけ
  • コンパクトでポケットに入る
  • 注射への抵抗が強い方に選択肢
  • 鼻ポリープ・高血圧の方は要相談

エピペン®・ネフィー®の詳しい比較(効果・使い方・使い分け)はこちらのブログ記事で詳しく解説しています。

PRESCRIPTION FLOW

エピペン®・ネフィー®の処方条件と流れ

エピペン®・ネフィー®はともに処方医登録を済ませた医師だけが処方できる医薬品です。当院は両製剤の処方医登録を済ませており、来院・オンライン診療ともに対応しています。

処方対象(いずれかを満たす方)

アナフィラキシーの既往がある方:過去に食物・蜂毒・薬物・ラテックス等によるアナフィラキシーを経験したことがある

アナフィラキシーを発現する危険性が高い方:蜂毒IgEが陽性で再刺傷リスクがある、重篤な食物アレルギーがある等、医師が必要と判断した方

「自分は処方してもらえるか?」という点は、受診時に症状の経緯を詳しくお話しいただいた上で判断します。まずはご相談ください。

1

初診・アナフィラキシーの経緯確認【来院またはオンライン】

どんな状況でアナフィラキシーが起きたか、原因として疑われるもの、これまでの経過を詳しくお聞きします。初回相談はオンラインでも対応可能です。

2

アレルギー検査(VIEW39等)【来院・保険適用】

アナフィラキシーの既往があり、エピペン®またはネフィー®の処方を希望する方は、原因アレルゲンの特定のためにVIEW39等の多項目アレルギー検査を保険で実施できます。当日採血が可能です。

3

製剤の選択・処方【来院またはオンライン】

エピペン®とネフィー®のどちらが自分に合うかを医師と一緒に検討します。体重・生活スタイル・鼻の状態・心血管疾患の有無などを考慮して選択します。処方後は使い方の指導を行います。

4

継続処方・フォロー【来院またはオンライン】

エピペン®・ネフィー®の継続処方はオンライン診療でも対応できます。有効期限(概ね1年)が近づいたら早めにご連絡ください。

ALLERGY TESTING

アレルギー検査(VIEW39)|保険での原因アレルゲン特定

アナフィラキシーを起こした後、何が原因だったかを特定することは今後の再発予防に直結します。原因が分かれば、アレルゲンを回避する行動が具体的にできるようになります。

当院では、アナフィラキシーの既往があり、エピペン®またはネフィー®の処方を希望される方に限り、VIEW39等の多項目アレルギー検査を保険で実施しています。1回の採血で39項目のアレルゲンに対するIgE抗体値を一括確認できます。

VIEW39で調べられる主なアレルゲン(アナフィラキシー関連)

スズメバチ毒 アシナガバチ毒 えび・かに 小麦 そば ピーナッツ 牛乳 卵白・卵黄 大豆 ラテックス ほか全39項目

「花粉症の検査をしたい」「症状はないが念のため調べたい」という方へのVIEW39は保険適用外(自費)となります。アレルギー検査全般の詳細はアレルギー検査ページをご覧ください。

HOKKAIDO / BEE STINGS

北海道での蜂刺されアナフィラキシーに注意|屋外作業・アウトドアの方へ

北海道では雪解けの4月頃から蜂が活動を始め、5〜9月にかけてスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの活動が活発になります。林業・農業・建設・造園業・アウトドアガイドなど、山仕事や屋外作業に従事する方は蜂刺されのリスクが高まります。

蜂毒によるアナフィラキシーは食物アレルギーと比べて症状の進行が非常に速いのが特徴です。刺されてから数分で血圧が低下し、適切な処置がなければ死亡することもあります。特に過去に蜂刺されでアレルギー症状が出たことがある方は、屋外活動の際にアドレナリン製剤を必ず携帯してください。

🐝 蜂刺されリスクが高い方

  • 過去に蜂に刺されてアレルギー症状が出た
  • 血液検査で蜂毒IgEが陽性だった
  • 林業・農業・建設・造園業に従事
  • 登山・キャンプ・釣り・アウトドア活動が多い
  • スズメバチの巣の近くで作業することがある

💼 職場・チームでの備え

複数のスタッフが屋外で作業する職場では、チーム内で複数名がアドレナリン製剤の使い方を知っておくことが重要です。「誰かが刺された時に周囲が対応できるか」という観点での社内研修・備蓄についてもご相談いただけます。

蜂刺されのアレルギー検査について

「蜂に刺されたことがある」「蜂毒アレルギーか調べたい」という方は、蜂毒特異的IgE検査を受けることができます。検査が陽性かつリスクが高い場合は、エピペン®またはネフィー®の処方を検討します。また、蜂毒に対する脱感作(アレルゲン免疫療法)の専門施設への紹介についてもご相談ください。

FAQ

アナフィラキシー・エピペン処方に関するよくある質問

Q. 一度アナフィラキシーになったことがあります。エピペン®は必ず持つべきですか?

アナフィラキシーの既往がある方には、アドレナリン製剤の携帯を強くお勧めします。アナフィラキシーは繰り返すリスクがあり、2回目以降は1回目より重症になることもあります。「次は大丈夫だろう」という判断は危険です。まずご相談ください。

Q. エピペン®とネフィー®はどちらを選べばいいですか?

エピペン®は20年以上の実績がある確立した第一選択です。ネフィー®は「針への強い抵抗感がある」方の選択肢として有望な新薬です。鼻ポリープや高血圧がある方はエピペン®の方が無難です。「どちらが自分にとって確実に使えるか」を医師と一緒に考えます。

Q. オンライン診療でエピペン®・ネフィー®の処方は受けられますか?

継続処方はオンライン診療で対応できます。初回は状態の確認と使い方の指導が必要なため、来院をお願いしています。2回目以降の処方更新はオンラインで対応可能です。

Q. エピペン®を使った後、救急車を呼ばずに様子を見てもいいですか?

いいえ、必ず救急車を呼んでください。エピペン®・ネフィー®はあくまで「救急搬送までの時間を稼ぐ補助治療」です。アドレナリンの効果が切れた後に症状がぶり返す「二相性反応」が数時間後に起きることがあります。症状が改善してもそのまま終わりにしないでください。

Q. 蜂に刺されたことがあります。アレルギー検査は必要ですか?

1回刺されただけでは必ずしも必要ではありませんが、蜂毒IgEが陽性の場合、2回目の刺傷でアナフィラキシーが起きるリスクが上がります。過去に蜂刺されで蕁麻疹・呼吸困難・血圧低下などが出た方は、検査とアドレナリン製剤の処方を検討する対象です。まずご相談ください。

Q. 子どもにもエピペン®・ネフィー®を処方してもらえますか?

当院は内科クリニックのため、原則として成人(高校生以上の目安)を対象としています。お子さんのアナフィラキシー管理については、小児科または小児アレルギー専門施設へのご相談をお勧めします。

CONTACT

エピペン®・ネフィー®処方のご相談|札幌来院・全国オンライン

「自分は処方してもらえるか」「どちらを選べばいいか」——まず相談だけでも構いません。

📞 011-552-7000

🕐 平日:予約不要|土曜:完全予約制

📍 札幌市中央区南20条西16丁目2-1

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