ネフィー点鼻液の正しい使い方・保管方法|エピペンとの違いを医師が解説

Neffy® Epinephrine Nasal Spray — How to Use

ネフィー®点鼻液の正しい使い方・保管方法
エピペンとの違いを医師が解説

アナフィラキシーが起きたとき、ネフィーをどう使うか。保管・2回目投与・エピペンとの使い分けまで解説します。

2024年に日本で承認されたネフィー®点鼻液(エピネフリン)は、アナフィラキシーの緊急治療薬として急速に普及しています。当院でもご処方しており、「どうやって使うか」「エピペンとどう違うか」というご質問をいただく機会が増えてきました。

万一のときに迷わず使えるよう、正しい使い方を整理しておきましょう。

ネフィー点鼻液とは

ネフィー®(Neffy®、ARS Pharma社)は、エピネフリン(アドレナリン)2mg/0.1mLを含む点鼻液です。1回0.1mLを鼻孔に噴霧することで、注射針を使わずにエピネフリンを体内に吸収させます。

アナフィラキシーは蜂刺され・食物アレルギー・薬物アレルギーなどで突然起きる重篤な全身アレルギー反応で、適切な処置が遅れると命にかかわることがあります。エピネフリンはその第一選択治療薬です。

正しい使い方(手順)

アナフィラキシーが疑われる症状が出たら、すぐに使う

1キャップを外す(使用直前に外す)
2片方の鼻孔にノズルを入れる(深く入れなくてよい)
3プランジャー(押す部分)を親指で素早く強く押す
4使用後すぐに119番に電話する
55〜15分後も症状が改善しない・悪化する場合は2本目を反対の鼻孔に使用する
⚠ 重要:ネフィーを使ったら必ず救急搬送を
ネフィーで症状が一時的に改善しても、アナフィラキシーは再燃することがあります。使用後は症状が落ち着いていても、必ず病院を受診してください。

エピペン®との違いと使い分け

項目 ネフィー(点鼻) エピペン®(注射)
投与経路 鼻腔粘膜(注射なし) 大腿部外側に筋肉注射
使いやすさ 針がなく操作が簡単 正しい部位と方向が必要
効果発現 やや遅め(鼻腔吸収) 速い(筋肉注射)
保管温度 室温(15〜30℃)、冷蔵不要 室温保管(高温・凍結は避ける)
注意が必要な状況 鼻炎・鼻詰まりがある場合は吸収が低下する可能性あり 刺す恐怖感・使い方の習熟が必要
保険適用 あり(要処方) あり(要処方)

どちらが優れているかではなく、使える状況・本人の特性に合わせて選ぶのが重要です。注射への恐怖感が強い方・子どもへの使用が多い方にはネフィーが向く場合があります。ただし鼻詰まりが強い状態では吸収が低下する可能性があるため、鼻炎が重い方はエピペンとの二択を担当医と相談してください。

保管方法

  • 室温(15〜30℃)で保管。直射日光・高温を避ける
  • 冷蔵庫での保管は不要(冷蔵は推奨されていない)
  • 持ち歩く場合は専用ケースや巾着などで衝撃・熱から守る
  • 有効期限を定期的に確認する(期限切れは使わない)
  • 使用後は本体を捨て、残量確認は不要

処方を受けるには

ネフィーは処方薬です。市販では購入できません。

  • アナフィラキシーを起こしたことがある方
  • 重篤な食物アレルギー(ピーナッツ・甲殻類など)のある方
  • 蜂毒アレルギーがある方

上記に当てはまる方は、内科・アレルギー科で相談してください。当院でも対応しています。

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