PYLORI TEST
ピロリ菌の検査方法
血液検査・呼気試験で胃カメラなしでも対応
ゆうしん内科クリニック|札幌市中央区
ピロリ菌の検査方法は大きく「胃カメラを使わない検査」と「胃カメラを使う検査」の2種類に分けられます。当院では胃カメラなしでも検査可能な血液検査(IgG抗体)と尿素呼気試験(UBT)に対応しており、「胃カメラが苦手」という方にも安心して受けていただけます。
胃カメラを使わないピロリ菌検査|非侵襲的な3つの方法
血液検査(IgG抗体測定)|当院で実施可能
血液を採取し、ピロリ菌に対する抗体(IgG)の量を測定する検査です。ピロリ菌に感染すると体内で抗体が作られるため、血液中の抗体値でピロリ菌感染の有無を推定できます。
血液検査の特徴
採血のみで簡便、健診でも広く使用されています。ただし、過去にピロリ菌に感染して除菌が完了した方でも抗体が残っているために陽性と出ることがあります(除菌後の抗体低下には6か月以上かかることがあります)。そのため、除菌判定には不向きで、主に初回の感染スクリーニングに用いられます。
尿素呼気試験(UBT)|当院で実施可能(平日・予約制)
検査薬(尿素を含む錠剤)を水と一緒に飲み、一定時間後に吐いた息(呼気)を調べる検査です。ピロリ菌が持つウレアーゼという酵素が尿素を分解し、二酸化炭素を発生させる性質を利用しています。
尿素呼気試験の特徴
感度・特異度ともに高く、現在のピロリ菌感染を高精度で判定できる検査です。痛みがなく、検査時間も約20分程度です。除菌後の判定にも最適で、当院では除菌判定の主力検査として使用しています。
便中抗原測定|ピロリ菌の抗原を直接検出
便を採取して、便の中にピロリ菌の抗原(菌由来のたんぱく質)があるかを直接調べる検査です。現在の感染を反映するため精度が高く、初回検査にも除菌判定にも使用できます。
胃カメラを使うピロリ菌検査|保険適用に必要な内視鏡検査
保険診療でピロリ菌の検査・除菌治療を行う場合は、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が必須です。内視鏡で胃粘膜の組織を採取し、以下の方法でピロリ菌を検出します。
迅速ウレアーゼ試験・培養法・組織鏡検法
迅速ウレアーゼ試験は、採取した胃粘膜を特殊な試薬に浸し、ピロリ菌のウレアーゼ酵素の反応を見る検査です(数十分〜数時間で結果判明)。培養法はピロリ菌を培養して増殖を確認する方法(5〜7日かかります)、組織鏡検法は組織を染色して顕微鏡でピロリ菌を直接確認する方法です。
ピロリ菌検査の精度比較
| 検査名 | 胃カメラ | 感度 | 特異度 | 初回検査 | 除菌判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 血液検査(IgG抗体) | 不要 | 約90% | 約80% | ◎ | △ |
| 尿素呼気試験(UBT) | 不要 | 約97% | 約97% | ◎ | ◎ |
| 便中抗原測定 | 不要 | 約95% | 約95% | ◎ | ◯ |
| 迅速ウレアーゼ試験 | 必要 | 約95% | 約98% | ◎ | ◯ |
| 培養法 | 必要 | 約70〜80% | 約100% | ◯ | ◯ |
| 組織鏡検法 | 必要 | 約80〜90% | 約90% | ◯ | ◯ |
当院で受けられるピロリ菌検査
血液検査(IgG抗体)、尿素呼気試験(UBT・平日予約制)の2種類に対応しています。初回スクリーニングには血液検査、除菌判定には尿素呼気試験を推奨しています。いずれも胃カメラは不要です。
ピロリ菌検査の注意事項
検査結果に影響を与える薬剤について
プロトンポンプ阻害薬(PPI)やP-CAB(ボノプラザンなど)を服用中の方は、尿素呼気試験や便中抗原測定で偽陰性になる可能性があります。これらの薬剤を中止してから2週間以上空けて検査を受けることが推奨されています。抗菌薬の服用中も同様です。検査を受ける前に、現在服用中の薬を医師にお伝えください。
