ゆうしん内科クリニック 糖尿病外来
糖尿病の合併症と予防
自覚症状なく進む怖さと、管理で防げる可能性
三大合併症(網膜症・腎症・神経障害)と心血管疾患リスク。
早期から血糖・血圧・脂質を管理することが最大の予防策です。
平日:予約優先(当日受診も可)/ 土曜:完全予約制
合併症の最大の特徴:「症状なく進行する」
糖尿病の合併症は、血糖値が高い状態が続いても、初期にはほとんど自覚症状がありません。「調子は悪くない」という感覚は安心の根拠にはなりません。だからこそ、定期的な検査によって早期発見・早期対処することが不可欠です。
糖尿病の三大合併症(細小血管症)
高血糖が慢性的に続くと、全身の細い血管(細小血管)が傷つきます。この影響が最も顕著に現れるのが、目・腎臓・神経の3つです。
① 糖尿病性網膜症(目の合併症)
網膜(目の奥にある光を感じる膜)の毛細血管が傷つき、視力が低下する疾患です。日本における成人の失明原因の第2位が糖尿病性網膜症であり(厚生労働省)、年間約3,000人が新たに失明しています。
進行段階:単純網膜症(初期・自覚症状なし)→ 増殖前網膜症 → 増殖性網膜症(新生血管・出血)→ 失明のリスク
怖い点:単純網膜症〜増殖前段階では視力の変化をほとんど感じません。視力低下を感じた時点では、すでにかなり進行しているケースが多い。
当院の対応
少なくとも年1回の眼底検査(眼科受診)を推奨し、眼科医と連携します。厳格な血糖・血圧・脂質の管理が網膜症の発症・進行予防に有効です。
② 糖尿病性腎症(腎臓の合併症)
腎臓の糸球体(血液をろ過する構造)が傷つき、腎機能が低下する疾患です。日本における透析導入原因の第1位が糖尿病性腎症であり(日本透析医学会)、年間約4万人が新たに透析を開始しています。
進行段階:正常アルブミン尿期(第1期)→ 微量アルブミン尿期(第2期)→ 顕性アルブミン尿期(第3期)→ GFR高度低下期(第4期)→ 透析・腎移植(第5期)
怖い点:腎臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、機能が30〜40%まで低下しても自覚症状がほとんどありません。浮腫・倦怠感が出る頃には相当進行しています。
当院の対応
尿中アルブミン・クレアチニン比(随時尿で測定可能)を定期的に確認し、微量アルブミン尿の段階で早期介入します。SGLT2阻害薬やACE阻害薬/ARBには腎保護効果があります。進行例は腎臓専門医の診察が必要となります。
③ 糖尿病性神経障害(神経の合併症)
末梢神経・自律神経が障害される合併症で、三大合併症の中では最も早期から現れやすいのが特徴です。
主な症状:手足のしびれ・灼熱感・痛み(有痛性神経障害)、感覚の低下(痛みを感じにくくなる)、自律神経障害(起立性低血圧・消化器症状・発汗異常など)
糖尿病足病変との関係:感覚が鈍くなることで足の傷に気づかず、感染・壊疽に進展するリスクがあります。下肢切断に至るケースの多くは神経障害・血流障害が背景にあります。
当院の対応
定期的な神経所見の確認(振動覚・腱反射・知覚検査)を実施します。有痛性神経障害に対しては、プレガバリン・デュロキセチン等の薬物療法を行います。
大血管症(心血管疾患・脳血管障害)
糖尿病は細小血管だけでなく、大きな血管(大血管)も傷つけます。動脈硬化を加速させ、心筋梗塞・脳卒中・末梢動脈疾患のリスクを著しく高めます。
虚血性心疾患
糖尿病患者の心筋梗塞リスクは非糖尿病者の2〜4倍。しかも「無痛性心筋梗塞」(痛みを感じない)が起こりやすいため、発見が遅れることも。
脳血管障害
脳梗塞・脳出血のリスクが2〜3倍上昇。特に高血圧を合併している場合はリスクが著しく増大します。
末梢動脈疾患
下肢の血流が悪くなり、歩行時の痛み・潰瘍・壊疽が起こります。重症例では下肢切断が必要になることも。
これらの大血管症に対しても、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬は心血管疾患リスクの低下が実証されており、心血管疾患の既往がある患者さんでは積極的に使用が推奨されています。
よくあるご質問
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