二次性高血圧の原因と検査|原発性アルドステロン症の早期発見|ゆうしん内科クリニック

SECONDARY HYPERTENSION

二次性高血圧の原因と検査
原発性アルドステロン症の早期発見

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OVERVIEW

二次性高血圧とは|原因を治療すれば血圧が正常化する可能性がある高血圧

高血圧の約90%は「本態性高血圧」と呼ばれ、加齢や遺伝、生活習慣(塩分過多・運動不足・肥満など)が複合的に関与して血圧が上がる状態です。原因を一つに特定できないため、生活習慣の改善と降圧薬で血圧を管理していきます。

一方、残りの5〜10%は「二次性高血圧」──ホルモン異常や腎臓の問題など、明確な原因疾患が存在する高血圧です。二次性高血圧は、原因となっている疾患を適切に治療すれば血圧が正常化する、あるいは大幅に改善する可能性があります。だからこそ、見逃さないことが極めて重要です。

特に、若年での高血圧、急に血圧が上がり始めた、薬を何種類も飲んでいるのに血圧が下がらない(治療抵抗性高血圧)、低カリウム血症を伴う──といった場合には、二次性高血圧を積極的に疑い、精査する必要があります。

CAUSES

二次性高血圧の主な原因疾患|原発性アルドステロン症・SAS・腎疾患

原発性アルドステロン症|二次性高血圧で最も多い内分泌疾患

原発性アルドステロン症(PA)は、副腎からアルドステロンというホルモンが過剰に分泌される疾患です。アルドステロンはナトリウム(塩分)と水分を体内に保持する作用があるため、血液量が増えて血圧が上昇します。同時にカリウムの排泄が促進されるため、低カリウム血症を伴うことがあります。

かつては稀な疾患とされていましたが、近年の研究では高血圧患者の5〜15%がPAであるとの報告もあり、想像以上に頻度が高いことがわかってきました。PAが見つかった場合、副腎腺腫が原因であれば手術で治癒を目指すことができ、両側性であればアルドステロン拮抗薬(MRA)による薬物治療で効果的にコントロールできます。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と高血圧の深い関係

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に繰り返し呼吸が停止することで低酸素状態となり、交感神経が過剰に活性化して血圧が上昇する疾患です。SAS患者の約50〜80%が高血圧を合併しており、治療抵抗性高血圧の原因としても注目されています。

SASが関与する高血圧は、降圧薬だけでは十分にコントロールできないことがあり、CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)でSASを治療することで血圧が改善するケースが多く見られます。当院ではSASの検査・診断・治療も行っており、高血圧とSASを一括して管理できることが強みです。いびきが大きい、日中の強い眠気がある、朝の血圧が特に高いといった症状がある方は、SASの可能性も含めて検査をおすすめします。

その他の二次性高血圧の原因|腎血管性高血圧・甲状腺疾患など

二次性高血圧の原因は多岐にわたります。腎実質性高血圧(慢性腎臓病による)、腎血管性高血圧(腎動脈の狭窄による)、褐色細胞腫(副腎からのカテコラミン過剰分泌)、クッシング症候群(コルチゾール過剰)、甲状腺機能亢進症・低下症、大動脈縮窄症などがあります。また、薬剤性高血圧(NSAIDs、漢方薬の甘草成分、経口避妊薬など)も見落とされがちな原因のひとつです。

OUR SCREENING

当院の二次性高血圧スクリーニング|初診時のレニン・アルドステロン検査

二次性高血圧は「疑わなければ見つからない」疾患です。一般的な高血圧のルーチン検査だけでは発見できないことが多く、意識的にスクリーニング検査を行う必要があります。

当院では、高血圧で初めて受診される方に対して、通常の血液検査に加えて血漿レニン活性(PRA)とアルドステロン濃度(PAC)の測定を行い、原発性アルドステロン症のスクリーニングを実施しています。この検査はごく一般的な採血で行えるため、患者さんへの負担はほとんどありません。

スクリーニングでアルドステロン/レニン比(ARR)の上昇が認められた場合は、原発性アルドステロン症の可能性があります。確定診断のための負荷試験や、副腎CT・副腎静脈サンプリングなどの精密検査は専門医療機関で行いますので、速やかに紹介いたします。

二次性高血圧を疑うべきサイン

若年(30代以下)での高血圧発症。3種類以上の降圧薬を使っても血圧がコントロールできない(治療抵抗性高血圧)。急激に血圧が上昇し始めた。低カリウム血症を指摘されたことがある。いびきがひどい、日中の強い眠気がある(SASの疑い)。副腎の腫瘍を指摘されたことがある。──これらに心当たりのある方は、二次性高血圧の精査をおすすめします。

FAQ

二次性高血圧に関するよくある質問

Q. 二次性高血圧の検査は保険適用ですか?

はい、高血圧の原因精査として行うレニン・アルドステロンの採血検査は健康保険が適用されます。当院での初診時スクリーニングは通常の採血と同時に行えますので、追加の来院は不要です。

Q. 原発性アルドステロン症が見つかった場合、必ず手術が必要ですか?

いいえ、必ずしも手術が必要なわけではありません。副腎の片側に腺腫がある場合は手術(腹腔鏡下副腎摘出術)で根治を目指すことができますが、両側の副腎が原因の場合はアルドステロン拮抗薬(MRA:スピロノラクトンやエプレレノンなど)による薬物治療で十分にコントロールできることが多いです。

Q. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査は当院で受けられますか?

はい、当院ではSASの簡易検査を行っております。自宅で一晩装着するだけの簡単な検査です。SASと高血圧を一括して管理できるのが当院の強みですので、いびきや日中の眠気が気になる方はお気軽にご相談ください。

Q. 他院で高血圧治療中ですが、二次性高血圧の検査だけ受けることはできますか?

はい、可能です。他院で降圧薬を処方されている方でも、二次性高血圧のスクリーニング検査を受けていただけます。検査結果はかかりつけ医にもお伝えしますので、紹介状がなくても受診していただけます。

Q. オンライン診療で二次性高血圧の相談はできますか?

二次性高血圧の初回スクリーニングには採血が必要なため、まず一度来院していただく必要があります。ただし、すでに検査結果が出ている方の結果説明や、検査後のフォローアップはオンライン診療でも対応可能です。遠方の方はまずお電話でご相談ください。

二次性高血圧の検査・ご相談|札幌来院・全国オンライン対応

薬を何種類も飲んでいるのに血圧が下がらない方、若くして高血圧を指摘された方、低カリウム血症を合併している方──二次性高血圧の検査をおすすめします。

お問い合わせはお電話で:011-552-7000

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